坂本龍馬とお龍の結婚式
京都市内にある青蓮院の旧境内、その塔頭金蔵寺跡。この寺の本堂で、元治元年8月初旬(1864)、龍馬とお龍が内祝言(内々の結婚式)を挙げたという碑が新しく建てられた。お龍の亡くなった父親、楢崎将作が青連院宮に仕えた医師だった縁で、金蔵寺の住職智息院が仲人になったと、お龍自身が後に語っている。風雲急を告げる幕末の時代、祝言はしたものの、ふたりは別居を余儀なくされた。家族離散の経験をしているお龍は、どんなにか平和な時代を待ちわびたことだろう。

京都市東山区三条通白川東南側。(左)撮影している人物の右手、遠景は東山。