【吉井源太が残した手紙のこと】
源太もまた、こまめに手紙を書く人であった。龍馬と違い、そのあて先で保管された手紙というものはないが、清書とほとんどかわらないと思われる下書きを日記に残してあり、実際に出したであろう手紙のあて先や内容を知ることができる。
ここからはどのような活動をしたのかがわかるとともに、その時の源太の考えや心情をうかがうことができる。日記本文には心情などが記されることはないので、その中にはさみこまれている手紙や広報記事の下書きは、貴重な情報となる。
吉井源太研究家・本展監修
村上弥生