6.製紙論 紙料作物

紙料作物

吉井源太著『日本製紙論』より(抜粋・現代語抄訳)

今や我が紙類は国内で需要を増加するだけでなく、海外輸出の前途もますます有望となっている。早くも原料とノリ(ネリともよばれる)の欠乏をきたして紙業上経済に大きな影響を及ぼし、経費が増加して紙価の高価と粗製濫造の大弊害を生じそうな勢いとなっている。将来、日本が紙業の発展を図り、世界の市場で競争しようとすれば、必ず、必要な原料とノリの増産を奨励し、普及しないといけない。これら主要な作物の性質や栽培方法について、私が日ごろ経験している一端を示して、同業者の参考に供したい。