いの町紙の博物館 開館30周年記念展

典具帖紙イズム
-吉井源太から現在まで- 展によせて

「典具帖紙イズム-吉井源太から現在まで-」にご来場いただき、まことにありがとうございます。

清流仁淀川の豊かな水の恵みを受け、ここ「いの町」は、古くから紙の町として栄えてきました。その発展には土佐紙業界の恩人と呼ばれる「吉井源太」の存在なしには語ることはできず、源太については、過去数回にわたりご紹介してきたところです。

折りしも本年3月1日は、源太が伊野村(現いの町)に生まれて190年となります。これを記念し本展では、源太が1880年代に美濃(現岐阜県)から持ち帰り、改良を加えて出来上がった和紙「典具帖紙」に焦点をあて、その歴史や変遷を紹介します。

時代の要請に応じて機能や姿を変えながら、現在も進化し続ける典具帖紙。源太以来、今なお受け継がれる職人たちのたゆまぬ努力、技術向上にかける情熱、そして、その和紙に魅了された人々の人間的つながりをお伝えできれば幸いと存じます。

終わりになりましたが、開催にあたり監修いただいた村上弥生氏はじめ展示資料の提供にご協力をいただきました関係各位の皆様方に、厚くお礼を申し上げます。

平成28年3月

                  いの町紙の博物館